円高への道筋

 こんにちは、アダムです。


 週明けから、ポンドはさらに売り込まれています。

 今は少し戻していますが・・・ 

 現状は、私が記載したレンジの範囲ですが、今後どうなっていくのかは
 中長期的観測とマクロ経済を通して、ある程度の覚悟はしておきましょう。

 私も、これまで同様に警鐘を鳴らすことはしていきますが、いつどこでというのは
 誰にも分かりませんので、出ている駒の正確性を評価するしかありません。

 何度も言いますが、英国のEU離脱は政治システム側のインシデントであり、
 リーマンショックの様な金融システムの破綻ではありません。

 ゆえに、ポンドは売られて当然ですが、世界同時株安が起こるほどの
 インパクトがあるとは考え難いところ。

 今回も、引き金をどこが引くかといった駆け引きが行われていただけで、
 それを引く権利を一番に獲得したのが英国だったという話です。

 しかし、我々投資家はこの先を怠けるわけにはいきません。

 茶番に付き合わされ、食傷気味になろうとも食べることを途中で止めてはいけません。

 さて、この先、問題は円とドルにシフトします。

 結局、この2通貨に全体の皺寄せがくるのは、信頼ではなく転嫁です。

 読み解く鍵は、やはり引き金となった英国のEU離脱から。

 事実と結果と正確性の検討です。

 今の現状を見ると、ポンド安、ドル安、円高という図式です。

 内部を見るともっと考えるべきこともあるのですが、ここでは簡単に記載します。

 つまり、仮に英国がEUに留まっていた場合は、単純に結果が
 反対になっていたということ。

 EU残留の場合 ⇒ ポンド高、ドル高、円安

 上記の図式になっていたことは、今回のことから明らかです。

 であれば、この先円高がより鮮明になったことも明白で、ドル円の戻りは鈍く
 頭は抑えられそうです。

 100円割れと言うのは、もはや時間の問題ですので、手っ取り早く利乗せしたければ
 戻したところで売れば良いだけです。

 以前も記載しましたが、ドル円の落ち着きは「円安」ですが、
 それまでに75円を経由するかもしれません。

 さすがに、そこまでは・・・と思いますが、想定の幅は広げておくのが無難です。

 知識派は、向こう1年、95円~115円のレンジで展開する想定で取り組みます。

 要は、「105円以上は売ればよい。」ということだけ覚えていればいいので簡単ですね。

 私は、手法至上主義なので読みも推測もしませんが、チャートの形だけは
 見ていこうと思います。

 これで、米国の利上げは明らかに困難になりました。

 7月利上げは、0%で絶対ないでしょう。

 如何に米国といえど、博打好きと身投げは違いますので・・・

 そうなると、9月は出来なそうですし、今年中にあと一回も厳しい感じです。


 
 何度も言いますが、やはり「なぜ利上げした?」という顛末論争が交わされそうです。

 実際、今も正に有事のドル買いは起こっている訳で、それ以上に買われている円が、
 「なぜ為替介入しないのか?」という辺りに疑問を持てると優秀です。

 “しない”のではなく“出来ない”ということに思い至れば尚良し。

 英国EU離脱後の値動きは、3.11大震災時の下落以上でしたが、
 日銀の介入は実施されませんでした。

 それが、米国との力関係であり、これ以上のドル高圧力は「許可しない。」
 いうことで、不服はありますが無条件降伏です。

 何が言いたいかというと、“介入は非常に難しい”ということ。

 実際に、もし介入があったとしても売り場の提供以外の機能は果たせないと思いますが。

 まだ見ぬ爆弾が無ければ、向こう1年の為替状況は大凡予測が可能です。

 気を付けるのは、各国中銀による打算的な協調介入くらいでしょうか。

 右往左往はあるでしょうが、上下は大したことはなさそうです。

 今しばらくは、知略戦というよりは、耐久戦が続きそうです。


 それでは、アダムでした。



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