一つ目の疑問と、最後の答え
こんにちは、アダムです。
投資においては、多くの選択肢が提供されているようで困惑。
真実は、多くて一つか二つですが、そうは思えないので不思議。
なぜ、そうは思えないのか?
このことが、投資における「一つ目の疑問」です。
事の起こりは、相場の力に理由を付けたことで、
発展させたのは、それを心地よく思う大勢がいたからです。
私などは、そこに言い知れぬ不快しか感じませんが、
どうやらそれはマイノリティのようです。
先日の記事に、±2σの話を書きました。
これは、単なる例でしたが、殊の外反応が多かったので補足します。
言いたかったことは、意味の無いものを無理やり有意義なものとして
捉えようとすると、底なしの沼に落ちてしまうということです。
これは、ボリンジャーでも一目均衡表でもMACDでも、
そういう類のものであれば何でも同じです。
完結に述べると、
「よく機能する」というようなインジケータは存在しないのに、
「よく機能した」というインジケータが存在する不可思議を考えれば、
概ね理解可能です。
ことのついでに、ボリンジャーを例にします。
±σ収束という理論は、【68–95–99.7】ルールともいわれ、
正規分布における確率理論の美しいモデルです。
曰く、
±σに、68%が収まります。
±2σに、95%が収まります。
±3σに、99.7%が収まります。
さて、これを相場に適用し、チャートの上に描画することで、
この美しいモデルが、如何にして汚されるのかを記載します。
上述した通り、これは「正規分布における確率統計」において
機能するよう構築された理論です。
一方、相場とは正規分布で語れる活動か否か・・・。
例えば、為替ですが、大凡95%ほどは正規分布に従うとされています。
全体の95%が、正規分布に従うのであれば、適用可能であると言う事で、
この誤魔化しが世に提唱されました。
実際は、5%のエラーにより、機能することはありません。
ここでいう、「機能」とは、「利益が取れる」・「勝てる」ということで、
そのように言い替えれば、機能しないことを疑う余地はありません。
95%に適用でき、エラーの5%で論理破綻を起こすのが、
インジケータで、これは全てのテクニカルに当てはまります。
聡明な人は既に気付いていますが、この確率分布は、
FX(投資)で勝っている側と、負けている側の確率と同じです。
投資は、95%が負けて、5%が勝っているということです。
本当はもう少し酷いでしょうが、そこは言わないでおきましょう。
投資を行う準備段階で、こうした視点を持つことが非常に重要です。
このように考えれば、前回書いた、+2σで買うも-2σで売るも、
理解可能であり、唯一言で「無意味」と結べます。
実は、これが「最後の答え」で、「一つ目の疑問」と同義だということに
気付かされます。
やる前から答えが出ているものに、いつまでも縋っていてはいけません。
何度でも言いますが、この辺が“勝負の別れ道”です。
さて、話題は「暗号通貨」。
最近頂くお便りでは、やはり一番多いカテゴリです。
取り分け、「BTCの今後について。」が気になるようです。
今後と言われれば、「上昇」しかありませんが、直近の見解という視点では
以下の通りとなります。
現状、BTCは極度のボックス相場を形成しています。
資金ボリュームも減少しており、ここから一気に上げるも下げるも
同様に「資金不足」です。
常に、現状のメインプレイヤーが何処にいるのかを探す必要があります。
現状のBTCで言えば、BTC-FXを行う投資家ですね。
目立った新規参入もなく、売り買いで頓着する相場。
その程度のボラで満足できるのはレバレッジ取引を行っている層しか
考えられません。
そこが分かれば、彼らに出来ること出来ないことが分かるので、
対応も対策も十分に立てられます。
新規が入らないのは、レートが中途半端だからで、6000ドル台があれば
一気に大口が買いに来ます。
それは、FXをやっている側も理解していますので、7000を割っての
ショートポジションなど怖くて持てません。
そう考えれば、6000台を超えての下落は考えづらく、
私のシナリオにはありません。
不確定要素は、何も考えずに参加した無知なる民の「恐怖売り」です。
これも、侮れない力を持っていますが、下げれば大きく買われるので
結局行って来いになります。
結局、底値は切り上がり、ボラは収束。
上下いずれかに放たれる準備は整いつつあります。
2017年の上下を経て、BTCは「落ち着き所」を探しています。
肝心なのは、落ち着いた場所がゴールではなく、
そこからリスタートが始まるということ。
メインプレイヤーが、大口に切り替わる時・・・
暗号通貨の潮流は止められなくなります。
これは、決定している未来で、いつ来るかに興味を持つより、
いつでも受け止められる備えをすることが、投資家に課せられたテーマです。
それでは、アダムでした。