ポジションの解決策-損失と保存の観点-
こんにちは、アダムです。
チャートに寄り添うということに疑問を持ちます。
それは、山と谷を言い当てることなのか。
それとも、為すがままに任せて静観することなのか。
答えは、どちらも「NO」で、常にポジションを持ち値の上下に
付いて行くということです。
果たして、それが可能なのか?
ノータイムで「可能だ」と言えますが、一筋縄ではありません。
「損をせずに、得をする。」
最初からこれを考えると、底なしの暗がりに放り出されます。
先ずは、損をしないことを考える。
もっと言えば、「最初に指定した損失しか許容しない」という手法を
構築することから始めましょう。
手法は色々考えられます。
紙と鉛筆を用意します。
前提条件は適当で結構です。
最もやさしいのが、以下の条件。
“スプレッドも約定の滑りもない環境”
正に夢物語ですが、まずはこの辺からで十分です。
それでは、お伽噺を書いてみます。
スプレッド0、約定の滑りもないブローカーが存在します。
とても魅力的なので、損失は100pipsまで許容してトレードを開始します。
Aさんは、なんだか上手くいきそうなので、買いをエントリーしてみます。
エントリーの理由に、何とかいうインジケーターを利用しました。
無意味なので、名前は忘れました。
予想に反してレートは下落しました。良くあることです。
損切りは、最初に決めた100pipsとしています。
100pips下落しました。
終了です。
この話を聞いたBさんが、そろそろ上がるだろうと、次の日同じように
買いをエントリーしました。
Bさんは、少し捻くれているので損切りはしたくありません。
またしてもレートは下落しました。良くあることです。
100pips下落したところで、損切りをしたくないBさんは
売りをエントリーし、両建てにしました。
このままでは、含み損が固定されただけなので、
更に売りと買いをエントリーしてみました。
ポジションは以下のようなイメージです。
Start ⇒ Buy_1
-100pips ⇒ Sell_1、Sell_2、Buy_2
ここから、更に100pips下落しました。
Bさんは、最初のBuy_1を損切りすると共に、Sell2つを利確しました。
損益は、±0です。
その後、同じレートに再度Sell2枚、Buy1枚をエントリーしました。
Start ⇒ Buy_1(損切り)
-100pips ⇒ Sell_1(利確)、Sell_2(利確)、Buy_2
-200pips ⇒ Sell_3、Sell_4、Buy_3
依然、損失は-100pipsが固定されていますが、StartのBuy_1が
取り残されることなく、レートの動きに寄り添っています。
下落を続ける限りこれが繰り返されます。
一方、上昇するとどうでしょう?
Startから200pips下落し、100pips上昇した場合です。
再度、±0で決済するために、Sell_3とBuy_3を同時に決済します。
その後、Buy_4とSell_5をエントリーします。
Start ⇒ Buy_1(損切り)
-100pips ⇒ Sell_1(利確)、Sell_2(利確)、Buy_2
-200pips ⇒ Sell_3、Sell_4、Buy_3
+100pips ⇒ Sell_3(損切り)、Buy_3(利確)、
Buy_4、Sell_5
分かりやすく、残っているポジションのみ記載してみます。
Start ⇒ 0
-100pips ⇒ Buy_2、Buy_4、Sell_5
-200pips ⇒ Sell_4
上記のようなポジショニングです。
ここでも、-100pipsの損失は保持したままですが、
レートの上下に寄り添うことが出来ています。
こうすれば、反転しても、上昇しても、下落しても、
永久に-100pipsの損失を固定したままチャートに付いて行きます。
Bさんは少しだけ答えに近づいたようですが、-100pipsの壁に突き当たりました。
ここで、Cさんが現れます。
Cさんは、両建てをもう少し真面目に使えば良いのになと思いました。
Cさんは、Start時点から両建てを行いました。
取引方法は、Bさんと同じです。
異なるのは、最初から両建てを使うか否かということだけ・・・
その結果は、いつまでも±0のままチャートに寄り添う方法が出来ましたとさ。
これが、損失を出さずにチャートに寄り添うということの“はじめ”です。
片建てスタートで、Cさんと同じことをやる場合は、
StartでエントリーしたBuyかSellは「100%の確率」で
利確できないといけません。
つまり、勝率100%ということです。
これが、“最低条件”です。
「恐ろしく高い最低条件」ですが、無論それが出来れば、
その後も同じことをやり続けるだけで一気に億万長者です。
一方、私の様な凡人はそれが出来ないので「両建て」というやつを
使うことにしました。
両建てを使う場合の最低条件は、
「忘れずに次の予約注文を入れておく」
ということくらいなので、誰にでも実践できそうです。
片建てでも解決可能なことに両建てを使うのは無意味ですが、
両建てでしか実現できないことは実際に存在し、そこに意味を
見出すか否かが「正解」に至る道です。
こいうものすら提示できない、「両建て無意味論」など片腹痛く
為替ではなく、算数からやり直した方が世の為です。
ただし、Cさんの物語が「めでたし、めでたし」で結べなかった理由も
忘れてはいけません。
つまり、「永久に損失を出さずにチャートに寄り添う手法」というだけで、
「利益が出るようには作られていない」ということです。
この解決策が問題で、この問題が解決できれば、
一先ず「損をせずに得をする理論」の扉をノックできます。
解決したければ、「チャートの山と谷は何故できるか?」という疑問を
正しく説明出来る必要があります。
とはいえ、「チャートに寄り添う」ことと、「損失を出さない」ことが
出来ましたので、あとは時間の問題です。
損失を出さないのであれば、ずっと運用を続けて決済だけを繰り返し、
「キャッシュバックサイト」を利用すれば稼げるかも・・・
という考えが浮かんだ方は、発想が垢抜けていて大好きですが、
全体としては不真面目で、上手くいかないので止めましょう。
もし本気ならば、「スプレッドゼロで滑りなし」でもキャッシュバックが
頂ける奇特なブローカーを見つけることから始めて下さい。
そして、そんな業者が見つかったら私にも教えて下さい。
1週間で城を立ててみせます。
“片建てなおもて理を遂ぐ、いわんや両建てをや”
それでは、アダムでした。