通貨儀礼

 こんにちは、アダムです。


 日経平均が7日続落という相場です。

 日経の下げを嫌気しての円高か、円高を嫌気しての株安か。

 真相は分からず、答えはどこにも無いのかもしれません。

 仮に答えがあったとして、過ぎたことをどうにもできないことは絶対で
 考えてもどうにもならないので先に進みます。

 人生には、入学や卒業、結婚や出産といった通過儀礼があります。

 こうした経験を経て、人は成熟していくのですが、それは為替の世界でも同じこと。

 値を下げ、値が上がり、様々なレートを経由して大勢の大凡に収束します。

 収束したものは、やがて時と共に再び発散の時を向かえますが、
 この収束した状態を為替(相場)の「成熟」と考えます。

 この成熟(収束)に向かう期間を、私は「通貨儀礼」と呼んでいます。

 以前も書きましたが、ドル円の収束先は円安に変わりなく、
 それ以外に成熟の場所はありません。

 今は未熟なので、右往左往、上に下にとフラフラします。

 ここで、収束先を見誤った側は当然成熟した果実を食べられません。

 我慢の時ですが、投資とはそういうものなので悪しからず。

 人生が長くあるそのようように、投資も長期目線が不可欠なのは言うまでなく。

 では、短期で収益を上げることは出来ないのか?

 その方法もいくつかありますが、リスクの大小というのは
 時間の長短に比例しますのでご注意ください。


 短期なものほどリスクは大きく、長期的であるほどリスクも小さく出来ます。

 ドル円が108円割れまで突っ込みました。

 突っ込みは買われるのか、突っ込んで売られるのか。

 ここも鬩ぎ合いですが、後者が有利に見える市場。

 今ではないですが、間もなく仕掛けていくべき時期に近づいていそうです。

 まずは、105円を目指して。

 世界経済の不安に対し、円が主役になるのは経験済みです。



 そうすると、「どの辺まで」というのがぼんやり見えていそうですが
 予想はするものではないので、期待だけはしておきます。

 ドルが弱いのでも、ユーロが弱いのでもなく、円が買われている現状。

 当然、豪ドルやユーロは頭が抑えられてくることでしょう。

 今何を考え、これから何をすべきかは、これまで何度も書いてきました。

 今のチャートを見て、よし「売ろう」となるのであれば
 FXから足を洗うことをお奨めします。

 一般投資家は、「出来ることを出来得る限り行う」しかなく、
 それは、大口の仕掛けた流れに乗ることではないと思います。

 乗るべきは手法であり、従うべきはチャートです。

 そして最も重要なのは、「為替」を見失わないこと。

 相場が下げている時に売る
 相場が上げている時に買う

 これは、為替を見ているのではなく過去を取り戻そうとしているだけ。

 為替を見るということは、横断的に主役を見つける作業です。

 全通貨の直近数ヶ月程度の騰落率を確認すれば一目瞭然です。

 そこから先は、テクニカルなど必要なく、どうやっても利益です。

 親しみやすいからドル円、参加者が多いからユーロドルなどと言っていては
 一番大事なものを見失います。

 親切なことに、機会損失を起こさないようにブローカーは
 様々な通貨ペアを用意してくれています。

 あなたは、全通貨を取引対象として見られていますか?

 恐らく大半が「NO」でしょう。
 こんなに、たくさん用意してくれているのに・・・

 こういうものを「どう使うか」が重要で、「どのテクニカルを使うか」などに
 頭を悩ませている場合ではありません。

 無数のテクニカルからなんとなく良さそうなものを選別するのは得意なのに、
 一番おいしい通貨を選定する能力のない投資家ばかりなのが不思議です。

 これは、真理や概念を理解しようとせず、想定や期待に助けを求める大衆心理で、
 決して自己解決を図る道ではありません。

 建設的というのは、母数の多い側に属するという意味では決してないと思います。


 それでは、アダムでした。



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