盲目の教典
こんにちは、アダムです。
久しぶりの更新です。
方々飛び回っており、最近は暗号通貨関連での引き合いが多いのですが、
FXや株式の方でも、色々と動いております。
さて、11/20頃からBTCが沈んでいます。
3800ドルを切る水準まで、一方通行での下落。
速度もあり、底値の「コツン」という音は聞こえてこないように思います。
現在は、少し反発して4000ドル近辺。
反発というには弱いですが、それでも3800レベルが堅いことには意味があります。
今回の下落で、まず先行したのが「悲壮感」と「狼狽」。
・BTCはもう上がらない。
・暗号通貨は終わっている。
・価値の裏付けがないので、結局はゴミでしかない。
私もこの業界が長いので、こうした場面は何度も経験してきました。
過去には、為替でも、原油でも、金でも同様のことがありました。
何度も書きますが、歴史は少しずつ形を変えながら繰り返されており、
円ではなく螺旋で続いています。
この数ヵ月、私は主にBTC相対取引の市場に携わっていました。
この現場では、今も多くのバイヤーが活発に動いており、売り方の供給が
間に合わないほどの取引が行われています。
BTCの相対は、最低取引額で50万ドル(5000万円)以上からとなります。
これで、市場の2~3%引きというのが一般的な相場です。
※もし興味があれば、紹介出来ます。
さらに大口になると、5~7%引きでの相対も存在します。
購入しているのは、世界的な大企業ばかりで、日本の上場企業も
かなりの額を保有しています。
こういう取引は表に出てこないので、その他大勢は、取引所の板情報のみで、
上がった、下がったと一喜一憂します。
これは、投資の常であり、一般投資家が逃れられない十字架です。
現に、世界トップ500人(団体)のBTC保有者はこの下落をトリガーに
がっつりBTCを購入しています。(下図参照)
出典:Behavior of the top 500 Bitcoin addresses this fall.@cryptokrunch
木を見ずに枝葉のみで判断すると悲壮感。
森を見ずに木のみで判断すると狼狽。
森を森として見れる者だけに拡がりが提供されます。
そして、森を拡大するための「植樹活動」が世界規模で広がっていることを
認識出来れば、自ずから答えに近づくことが出来ます。
大抵の一般投資家は、これを逆方向に結合する思考回路を持っています。
植樹活動を疑い、森を見ずに枝葉のみにフォーカスします。
「近視眼的自滅行動」です。
自らに課した「信頼」は、どこかの馬の骨が吹聴する「出鱈目」に淘汰され、
終には、「疑心」と「不安」で心が満たされます。
これが、投資家の持つ十字架で、偶像崇拝と恐怖信仰が支配する
「盲目の教典」の殉教者となります。
”持たざる者の投資”が何故失敗するのかという問いの答えがこれです。
貧しい者は、より搾取され。
富める者には、更に富が集まる。
太古より連綿と続く真理です。
「ここでの選択、ここからの選択」
これが、投資家として生きられるか否かの別れ道です。
「納得いくまで考察した対象を、己の信念に基づいて買う。」
これが至高の投資で、その他の不純物によって、この崇高な行いを汚してはなりません。
それでは、アダムでした。