理論の錯覚
こんにちは、アダムです。
為替でも株でもそうですが、投資家は手法というやつを考えます。
特殊なものから、王道まで多種多様で、玉石混合、
いくつもの二番煎じが登場しては消えていきます。
「理論的」に手法を考え出すのに、何故か必ず破綻します。
長さ100mのパイプを繋げて、マリアナ海溝の底を目指しましょう。
約10,000mの海の旅。
奇妙な海底生物や、美しいクラゲなどが見れるかもしれません。
100mのパイプを100本用意すれば、理論的には底に到達できそうです。
例えば、こんなものが理論的と言われるものの正体です。
実際は、水圧があるので不可能ですが、そういう理解は
経験が伴うので非理論的です。
大抵のEAがやろうとしていることは、所詮こんなことで、
”濡れ手で粟”の様に説明されますがそうはなりません。
実際は、「手を汚さずに泥を掬い上げよう」としているわけで、
不可能だと思いますが、理解の外の可能性に期待します。
マーチンゲールという手法があります。
私の大好きな手法です。
こう書くと、「素人」だと言われそうです。
ですが、恐らくそんな玄人の何倍も稼いでいるので言わせません。
私は、マーチンゲールと呼ばれる手法から多くを学びました。
中でも、一番大きな学びは、「ポジションには価値がない」ということを
確認出来たことです。
適当に買います。
いくらかレートが下がったところで更に倍買います。
上記を続けるわけですが、「いくらか下がったレート」に
特に意味がある訳ではありません。
意味はありませんが、最初よりも大きな金額を掛けます。
投資において、投資金を上げるのは、よりその対象に価値があるからです。
しかし、マーチンの場合は、意味もないのに倍掛けします。
意味の無い下落が続く限り、根拠のない倍掛けを積み上げます。
金額とポジションが上昇するにつれ、期待値はどんどん低下します。
なぜ、意味の無い行動が出来るのか?
これの正体が、「期待」です。
人の浅はかな部分を上手く刺激するのが、マーチンゲールであり
故に私はこの手法が好きなのです。
騙されないためには、詐欺師から詐欺の手口を聞くのが一番です。
為替も同じで、破綻したくなければ、絶対に破綻する手法を
研究するのが近道です。
理論(Theory)とは、言い換えると机上の空論です。
「これをこうすれば勝てる」、「こうなれば負けない」ということです。
対して、非理論的とは、為替においては論理的(Logic)ということであり、
“経験によって正しく目的を達成する作業”です。
物理と数学の話ですが、大きく逸れそうなので割愛します。
為替の成り立ちとは、恐らく「買う」のが正解で、
「売る」のは誤魔化したいことがあるからです。
終局的に「買う」のですが、出来れば安く買いたいのが人情。
そこでロジックを用いるのが王道で、それ以外は邪道です。
方向が決まっているなら、それがうまく機能するように
ロジックを導けばよいだけ。
為替での論理とは、買って上がる、買って下がる、下がって買って上がる、
上がって買って下がる、この程度のものです。
シンプルですが奥が深く、棚からぼた餅は起こりません。
売り買いしかなく、確立は50%と考えるならば、どこかで適当に
ポジションを持った時点で、その半分は損失だということに
気付けていることが重要です。
1.0ロットの買いを持ったら、その時点で0.5ロット分損をしていることに
気付けるか否か・・・
全部手に入ると思っている時点で妄想です。
そもそも、為替はそのように出来ていませんので。
先日の記事ですが、素早く反応されてドル円売りを持たれた方から
ご連絡を頂きました。
※前回記事は、こちら。
100pips以上抜いたようです。
枚数100枚、利益100万円超・・・
到底私には真似出来ませんが、こういう強者もいるようです。
この方の様に、私の記事を具に拾ってくださる方がいて、
「利益が出たよ」というご連絡を頂くのは嬉しいものです。
とはいえ、リスク管理は“十分且つ慎重に”ご実施下さい。
それでは、アダムでした。