投資の今
こんにちは、アダムです。
最近メールでご連絡を頂くなかで、堅実な運用を望む声が増えてきているように感じます。
以前、このサイトで同様のアンケートを行った時は、ある程度のリスクをとっても
短期間で資産が増えるものが良いという方が多い傾向でした。
その頃とは真逆で、少しずつでも確実に増えて、長期間運用できるような
手法のニーズが高まっているようです。
これは、最近の上下に不安定な相場で痛い目を見た方が多いか、
市販EAの詐欺商法に嫌気がさしたかのどちらかだと思います。
どの程度の利率で、「コツコツ」という表現をするかは人によりますが、
概ね月利5%程度で運用が出来れば合格でしょうか?
年利にすると、60%になりますし。
100万円の入金で、1年後に160万円になるのは、実はとんでもなく凄いことで
このパフォーマンスを5年も維持すれば、黙っていても大口の資産家から声がかかります。
一方で、個人投資家レベルでこの月利を達成している人は、実はそこそこいたりします。
何年間も連続でとなると、上位数%でしょうが、確かに存在します。
そのレベルの個人が、自身のトレードを共有すれば、皆が幸せになれそうです。
出来そうですが、そのような投資案件は、なかなか世に出てきません。
理由は、いくつかありますが、私の知る中では大きく3つです。
①完全にクローズドで実施されている。
②人の資金を運用するのが面倒だからやらない。
③広く公募するが、環境作りが上手くいかず破綻する。
②は置いておくとして、注意が必要なのは③です。
例えば、FXでコピートレードを利用するとき、以下の様な登場人物がいます。
・トレーダー(コピー元)
・投資家
・ブローカー
この中で、仲間外れは誰でしょう?
簡単な「なぞなぞ」ですが、奥は深く、根っこがそこに見え隠れします。
仲間外れは、一目瞭然「ブローカー」なのですが、その理由を探りましょう。
まず、トレーダーと投資家の関係から。
トレーダーは利益を出して、マージンを得ることを目的とします。
投資家は、トレーダーの生む利益で、資産の利殖を目的とします。
つまり、行動は違えど、目的は同じで互いに利益を求めます。
この一連で発生するお金(利益)は、両者の資産となり、双方に利を生みます。
続いて、ブローカーはどうでしょう?
利益を求めるのは、どうやら同じのようですが・・・
ブローカーは、出来るだけ多くの投資家に参加してもらい、
出来るだけヘボのトレーダーに運用して欲しいと考えます。
しかし、現実はそう上手くいかず、「本物のトレーダー」は確かに存在します。
そうなると、どんどん利益を出されるので面白くなくなり、最後の手段を使います。
それが、“約定の操作”で「本物」を「ヘボ」の域まで落とし込みます。
しかもこの最終手段は、割と序盤であっさり使ってきますので性悪です。
このように、トレーダーと投資家の間では利害の一致を見ますが、
同じステージで議論のできるブローカーは、ほぼ存在しません。
つまり、コピートレードで重要なのは、「コピーの仕方がどうなのか?」ではなく、
「使う業者はどこなのか?」というのが全てです。
私の知人にも、本物と言えるトレーダーがいますが、彼らの意識は「スプレッド」よりも
「約定」に向けられています。
その理由は、スプレッドはブローカーに支払う手数料であり、
約定は自分の利益を確定する唯一の方法だからです。
この環境作りは、容易ではありませんが、それが出来なければコピートレードは無意味です。
十分にお気をつけ下さい。
一方、このサイトを見ている皆さんが欲しているのは①なのだろうと思います。
私の手法は、「約定の滑り」に結果が左右されるものではなく、
その点では、安心ですが、それよりも怖いのは業者が飛ぶリスク。
信頼に足るブローカーは、少数ですが存在し、そこを経由してという条件が整えば
私の手法の一部をコピーしてもらうのも良いかもしれません。
「中長期目線で、堅実ですが資産が確実に増えるものをクローズドな環境で。」
ニーズがあり、環境が整えばですが。
それでは、アダムでした。