英国のEU離脱とリスクの顕在化
こんにちは、アダムです。
世界でリスクが顕在化しているように思います。
兆しや変化は、ここ数年ずっとありましたが、徐々に表面化しています。
我々の目に見える状態になるまで待っていると、取り返しのつかないことになります。
それまでに、何らかの策を講じなければいけませんが、
打つ手はそう多く残されていません。
直近の話題は、英国のEU離脱。
賛成派と反対派の意見が拮抗しているようです。
正しい判断能力があれば、離脱などデメリットしかなく
これがまかり通ってしまうと、世界経済は混乱しますし
英国は、さらに混乱することでしょう。
掻い摘んで、状況を記載するには重すぎますが、物事はそれほど難しくなく、
要は、利権と資本の話で、そこに国民は登場しないことを覚えておくべきです。
最終的に何が良いのかは分かりませんが、麻薬が体に悪いことは分かります。
今行われているのは、
「もしかしたら麻薬は体に良いのかも?」
と妄想する狂人が、取りつく島なく進行している喜劇です。
この終着点が、「悲劇」になるのか「喜劇」のまま終わるのかが見所です。
シナリオは揃っており、役者も出揃いましたが最終回だけは決まっていません。
何故か?
最終判定を、利得の勘定に入っていない「国民」に頼ったから。
良いですか?
ヒーローが集結して悪の軍団に挑みます。
熾烈な戦いが続き、間もなく、決着がつくという正にその時、
[通行人A]が車で突っ込んで、悪を一掃しました。
こんな状況です。
「英国はEUを離脱し、主権を取り戻すべきだ!」
こう叫ぶも、実態は空しく、EUが英国に依存していると叫ぶほど
EUは英国を必要としていないかもしれません。
データを見れば明らかですが、英国の輸出の50%以上はEU相手ですが、
EUの輸入に占める英国の割合はというと、ほんの10%程度です。
貿易のみで国力と依存関係の全てを説明できるわけではありませんが、
国と国の繋がり、つまり力関係が輸出入の需要と供給に現れるのは自然で
そう考えると、EUに占める英国の価値が見て取れます。
つまり、英国の取り戻す「主権」など仮初めで、実体は無く
EUからは、今よりも厳しい規格と制約が課せられるのは目に見えています。
それでも、取り戻したい「主権」とは何なのか?
これが、理性の中に一粒混ざった悪魔の種というやつで、
決して開花させてはいけないものですが、人間の歴史は
いつも、この種にたくさんの栄養と豊富な水を与えます。
ユーロの下と、円の下は広がっています。
私は、理性に従い行動しますが、上にたくさん伸びるだろうと
種を撒く人がそろそろ増えてきそうです。
無駄な水やりはしないように注意しておきましょう。
それでは、アダムでした。