ドル高orドル安
こんにちは、アダムです。
ドル円が俄かに底堅く浮上しています。
我慢が出来ない方は、この辺で利確も良いでしょう。
我慢できる方は、あと200pips待ちましょう。
浮足立つ理由は、次回のFOMCでの利上げ期待。
米国の利上げは、最早やるかやらないかではなく、その回数の方が重要です。
「1回」、つまり前回の利上げで年内はもう「無し」という見解もあれば、
「2~3回」という前向きな姿勢もあるようです。
これがどう転ぶかは、蓋が開かないと分かりませんが、それよりも見るべきは
他にありそうな気がします。
「過去、米国の利上げによって為替がどう動いたか?」
参加者であれば、当然これは知っておかなければなりません。
ここからは、半分お浚いと半分予習です。
過去、米国利上げが行われた年を記載します。
・1972年
・1977年
・1982年
・1983年
・1987年
・1994年
・1999年
・2005年
続いて、利上げ発表前後にドル円レートがどう推移したかを復習します。
以下がそのグラフです。
※赤丸は利上げをした年の1年後のレートです。
上記グラフは安値と高値を結んでいるわけではなく、利上げにポイントを絞って
その前後を結んでいます。
なんと、利上げが行われた翌年には、ドル円レートはむしろ下落していることが
多いというのが分かります。
はい、ここまではお浚いで、ある程度の知識があれば知っていますし、
探せば他のサイトにも書いている内容です。
それでは、ここからは展望に対するアプローチ。
上記のグラフから、無駄を省き、見るべきものを残すと以下の様になります。
現在の相場に照らして考察するならば、バブル後を見れば十分です。
グラフには、明示されていませんが、バブル崩壊後1995年に80円台まで下落します。
その2年後には、アジア通貨危機により140円台まで上昇しました。
さらに、その2年後にユーロが誕生し、ドル円は100~130円台で安定します。
近年で言えば、ドル円の成熟は正にこの時期にあったと思います。
その後、2011年の東日本大震災で76円まで沈んだ後は上昇し、
アベノミクス効果で125円台に乗せました。
こうした上下はありますが、ポイントを絞れば以下の様に見たい部分が出てきます。
要は、利上げと利上げの間は緩やかですが上昇しているということ。
確かに、利上げの翌年は下落をしていますが、次の利上げまでには再度上昇しています。
これこそが重要で、当たり前のようですが誰も何も言いません。
それでは、予習です。
「20**年**月に向けて、ドル円レートはどうなるか?」
私には、上記グラフの様な緑矢印が見えて仕方ありませんがどうでしょう・・・
向かう先は、成熟する(していた)場所で、落ち着けるのは130円台が良さそうです。
右往左往は当然ありますが、見据える場所は何気に決まっていそうです。
データを見るということは、有意差の大小を抽出し因果を求めることですが、
為替を見るということは、チャートの流れを読むことです。
見誤ると、それが起こった経験と、どうなったかの結果でしか議論が出来なくなります。
両者は互いに過去の遺産で、決して未来の話ではないことに注意しましょう。
それでは、アダムでした。