両建ての誤認識と正確な評価

 こんにちは、アダムです。


 ドル円が105円を割りましたね。

 遂にですが、やっと来た感じです。

 心理的節目というやつですね、眉唾ですが・・・

 105円台から仕込まれた方々は、よく我慢しました。

 そのまま、春を待ちましょう。

 「下はどこまで?」

 という議論に正解はありませんが、103円程度を目標に追加で仕込むのも面白い。

 対して、ユーロドルはなかなか雪崩が起きません。

 これは操作ではなく、「興味なし」というのが本音でしょう。

 こちらも、いずれは矢面に立つ日がくるので、今だけは平穏を楽しみましょう。

 そう遠くない未来だとは思いますが。

 両建てに関する質問をいくつか頂いており、その流れで手法のアイデアや
 試作品をご送付いただくことがあります。

 総じて、皆さん勉強熱心で、「研究しよう。」という心根が伝わってきます。

 惹きつけるものは、「可能性」の話だと思いますが、両建てに関して言えば
 不可能なものを可能にする類の分野ではなく、「可能なことに気付く」作業です。

 頂くアイデアで最も多いのが、“数合わせ”“先延ばし”に両建てを用いるパターン。

 例えば、こんなものです。

 まず、買いでエントリーします。

 下落したので、指定pips下で売りを2枚エントリーします。

 さて、相場はここから再度反転上昇しました。

 このときも、指定pisp上で買い2枚をエントリーします。

 こうなると、ポジショニングは、買い×3枚に対して売り×2枚となり
 順張り方向に1枚多いエントリーになります。

 ここから、さらに上昇方向にレートが伸びればやがて利確が可能です。

 大抵これを基本として、ポジションマジックを繰り広げようとする
 イリュージョン手法を考案される方が多いように感じます。

 この、「基本とする」というのが肝心で、基礎がイケていないので、
 これをどう弄ろうが、出来上がる成果物は「腑抜け」です。

 この辺が、両建てに対する「誤認識」というやつで、正確な評価を邪魔する諸悪です。

 具体的に、レートを提示してみましょう。

 ①ドル円レート:105円でロングを1枚エントリーします。(L①)
 
 ②レートが104円に下落したので、ショートを2枚エントリーします。(S①、S②)
  順行(下落)方向に1枚多くポジショニングします。

 ③反転上昇し、105円に戻ったので、ロングを2枚エントリーします。(L②、L③)
  順行(上昇)方向に1枚多くポジショニングします。

 ④反転下落し、104円に戻ったので、ショートを2枚エントリーします。(S③、S④)
  順行(下落)方向に1枚多くポジショニングします。

 ⑤レートが反転上昇し、105円に戻ったので、ロングを2枚エントリーします。(L④、L⑤)
  順行(上昇)方向に1枚多くポジショニングします。

 ⑥その後、上昇を続け110円に達した時点で、+100pips分の利益で全決済します。

 

 こういうものです。

 文字だと分かり辛いので、絵にすると下図の様なイメージです。

 ryoudate1
 

 これだと、どんなエッジに期待する手法なのかが、まだぼやけています。

 両建て部分を排除して、見たい部分だけにフォーカスすると下図のようになります。

 ryoudate2



 つまり、上下、上下で損を固定していますが、それが狙いではなく、
 105円の「買い(ロング)」を持ちたいがための手法と言い換えることが出来ます。

 端的に申し上げると、これは片建てでも出来ることで、両建てをする必要はありません。

 片建てで解決可能なことに両建てを用いるのは、損益の勘定ではなく
 損失の計上ですので無駄が多くなります。

 上記の売買を片建てで実行したければ、「104円で何回売ったか」と、
 「105円で何回買ったか」を覚えるか、メモるかすれば同じことが出来ます。

 この両建て手法の良いところを、無理矢理あげると以下の2点です。

 1.ポジション数を数えるだけで「そのレートで何回買ったか」が確認可能。

 2.片建てだと、105円の買いで4回連続損切りしたあとに、再度105円で買いを持つという
  根拠のない暴挙を、平常心で実行できる。

 上記の1は、「おばあちゃんの知恵袋」的なものでリスペクトです。

 2については、片建てではちょっと出来ないかなということが普通に出来ているので、
 ルールと言えばそうですが、捨てたものじゃないかなと思いましたのでリスペクト。

 ただ、それ以外に見るべきところは無く、最後の105円ロングを持つまでの売買は
 全く意味の無い行動であることには注意すべきです。

 また、ここから派生する理論が最終的に頼るのは「相場回帰」の法則です。

 両建てを使っていながら、最終的に頼るのが両建てではない。

 これは、手法への冒涜で、不完全の象徴です。

 やっていることは、天秤の両端に重りを乗せあっているだけで、
 投資としての合理的意味はありません。

 故に、このことからも「両建ては損益には無関係」ということが確認できます。

 つまり、これが答えで、両建てを「損益」の勘定に含めることが出来ないのは自明です。

 両建てとは、「決済」ではなく「処理」に使うもので、
 それこそが、両建て有利の根拠と鍵です。

 いつか来る”値”を待つための両建てではなく、今の”値”を解決するための両建てであること。


 それでは、アダムでした。



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